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1から分かる!初心者コース 停電の基礎知識と対策

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1時間目 電力はどうやって 送られていますか?

このコーナーでは,私たちの生活に欠かせない電気のしくみや停電の種類,停電になったときの対策などを紹介します。

21世紀の現代では,電気はすでに社会に不可欠なものとなっています。私たちは,2011年に経験した東日本大震災で,改めて電力エネルギーの重要性について考えさせられました。当たり前だと思っていた生活ができなくなり,生産ラインがすべて止まってしまい,今まで考えもしなかった電気の大切さを痛感させられました。

近年,ハイブリッド車に加え,自動車までが電気をエネルギー源とし始めています。交通・通信・照明や食卓まで,すべてが電気に支えられている「電気の社会」とも言えるこの時代では,いざ停電が起こったらどうなるのでしょう。このコーナーでは電気のしくみや停電に関する基礎知識とその対策について紹介していきます。はじめに電気のしくみを見てみましょう。

電力会社からの送電のしくみ

電力会社からの送電のしくみ 図

一般的に電気は電力会社の発電所で発電しています。発電所を出発した電気は鉄塔の送電線を通り,途中の変電所で電圧を整えながら,工場や一般家庭など電気の使用者に送られます。
電気を送る送電線は地上より高く設置されます。鉄塔の左右それぞれに3本で1回線ずつ,合計6本の送電線がある「2回線垂直配列送電線」が標準的で最も多い形態です。

2回線垂直配列送電線とは

2回線垂直配列送電線 図

2回線垂直配列送電線では,図のように左右対称に電力を送っているのですが,この左右は別の電気ではありません。まったく同じ電気をあえて2回線で送っているのです。
これは,万が一,片側に自然災害,鳥獣被害や人為的ミスなどで送電ができなくなる事故が発生した場合でも,残る片側の送電系統から次の鉄塔まで電気を送り続けられるしくみです。つまり,電力を二重化して送電することで,事故などによる長時間で大規模な停電を防げるように,信頼度を上げているのです。
また,良く見ると,鉄塔の一番高い所に一本の電線があることがわかります。この電線は架空地線といい,電気を送る目的ではなく,落雷をこの電線に誘導する避雷器の役目をしています。これにより雷がなるべく送電線に落ちないようにしているのです。

電力会社はこのような工夫により,送電の信頼性を高めていますが,それでも停電は発生します。次回は,意外と知らない「停電の種類」を紹介します!

(更新日:2016/8/3)

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