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1から分かる!初心者コース 停電の基礎知識と対策

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2時間目 「停電の種類」って何ですか?

1時間目では,電力会社がどのように送電の信頼性を高めているのかを説明しました。それでもすべての「停電」を避けることはできません。2時間目では,停電などの電源トラブルについて学んでいきましょう。

ところで,停電に「種類」があることを知っていますか?
実は,停電には「種類」があるのです。ここでは,下図のように,送電線Aに雷が落ちた場合の3パターンの電源トラブルを解説していきます。

瞬低・瞬停・停電 図01

瞬低・瞬停・停電 図02

1瞬低(しゅんてい・瞬時電圧低下)
発電所を出発し,2回線で送られた電気は,途中の変電所で2回線を一つにまとめます。それを再度,2回線に分けて次の変電所でまとめます。そのため,雷が送電線Aに落ちるとその瞬間に,同じ変電所から受電するA・B・C・Dすべての受電側の電圧が下がるという現象が起こります。
その“瞬間”とはおよそ0.07〜2秒です。電力会社ではこれを「瞬低」と言います。
2瞬停(しゅんてい・瞬時停電)
雷が送電線Aに落ちて瞬低が発生した後,電力会社は落雷した送電線Aを切り離し,約1分後に再送電をおこないます。再送電によって,電気が正常に送られ,A側の送電が復帰した状態を,電力会社では「瞬停」と定義しています。
自動再送電まで約1分間もあるので,「瞬時」とは言えないと思うかもしれませんが,1分以内の電力停止は電力会社が意図的に発生させている状態なので,電力会社では「停電」と呼びません。
3停電
電力会社が,切り離した送電線Aに約1分後に自動再送電をおこないます。再送電しても電圧が異常のままの場合は,A側の送電を止めます。その後,電圧異常の原因を探しますが,その原因が排除されるまで,落雷があったA側は電力停止のままです。
このように約1分間以上長い電力の停止状態が続くことを,電力会社では「停電」と定義しています。

以上のように電力会社では,「瞬低(瞬時電圧低下)」「瞬停(瞬時停電)」「停電」の3種類の電源トラブルを定義しています。なお,「瞬時電圧低下」の「瞬低」と,「瞬時停電」の「瞬停」は,両方とも「シュンテイ」と略して言われています。発音が同じなので,聞いただけではどちらか区別が付きにくく,また,それぞれ対策が異なることがあるので注意が必要です。

今回は,「停電の種類」について学んできました。実は電源トラブルは送電側だけが原因で発生するわけではありません。次回は,私たち電気を使う受電側が原因になる電源トラブルを学んでいきましょう。

(更新日:2016/9/29)

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