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山洋電気の歩みと技術革新(24)― 変化を創り出す技術―サーボシステム

近年,多くの製造現場はロボットなどの自動化技術やIoT・AIなどの情報通信技術を活用し高度な「ものづくり」を目指して大きく変わろうとしています。しかし,ロボットを活用した生産システムを開発するためにはロボットの専門知識を有する人材の育成や開発期間の長期化など,いくつかの課題があります。
当社のモーションコントローラ「SANMOTION C」は,このようなプログラム開発の負荷を軽減し,課題を解決するためのさまざまな機能を実装しています。主なものを抜粋し紹介します。

ロボットの姿勢制御機能

図1 ロボットの機構設定ツール

SANMOTION Cには,ロボットの姿勢を簡単に制御できる機構設定ツールがあります。開発したいロボットのタイプや腕の長さとギヤ比を設定するだけで,ロボットの姿勢を制御できます。
さらにロボットの動作を簡単にプログラミングするために,ティーチングペンダントを用意しています。複雑なロボットハンドの位置を設定する場合,ウィザード形式の画面を活用することで,簡単に設定できます。また,ロボットを簡単に動作させるためのコマンドも用意しています。
これらの機能により,ロボットの動作を短時間でプログラミングできます。

ロボット動作シミュレーション

SANMOTION Cは,ロボットの動作をシミュレーションするためのソフトウェアも準備しています。
これにより,実機を使用せずにロボットが安全かつ効率よく動作することを確認でき,各軸の動作(位置・速度・加速度)を同時に視覚的に分析できます。
実機導入後も,実機の動作をシミュレーション上のロボットで確認できます。さらに映像を記録し,モータの速度,加速度,トルクのデータをログとして保存できるため,ロボットのチョコ停分析やタクトタイム向上に活用できます。

このように,ロボットの専門知識がなくてもSANMOTION Cのロボット開発支援技術を活用することでロボットの動作プログラムを短期間で開発することができます。
このような技術は,当社の「ものづくり」にすでに活用されています。
従来人手に頼っていたサーボアンプのプリント基板の部品挿入工程を例として説明します。
生産性を向上させるために,当社は内製した双腕型ロボットでICT(基板の検査装置)へのプリント基板の脱着と,次工程へ基板を渡す作業をおこなっています。
前述したSANMOTION Cのロボット開発支援技術により,従来と比較して1/3の期間で内製ロボットを開発し,導入コストを抑えることができました。新たに構築した部品挿入工程は,従来と比較して生産性を4倍に向上し,生産リードタイムを1/3に短縮しました。また,同一ラインで多品種のプリント基板が生産可能であり,生産性と柔軟性も飛躍的に向上しました。

山洋電気は今後も生産性と柔軟性を高めるために,ロボットの導入・活用のための支援技術を拡充します。また,当社生産ラインで検証した情報通信技術のノウハウを製品開発へもフィードバックし,お客さまに新たな価値と変化を創出する技術・製品の開発に取り組みます。

“創造力”を高める「山洋電気の製品技術」
現場の「困った」を解決に導く,山洋電気の技術革新!
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